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ハードエンデューロに関する広告です。

ヒルクライム苦手クンたちのための簡単練習法

ハードエンデューロといえばヒルクライム
あくどい案内人がニヤニヤしながら「ここ登らないと帰れんよ笑」とかなんとか宣ってわけわかんない崖を前に初心者をボコすのも当然ヒルクライムです。
ハードエンデューロをやりまくる人の9割はこの様な虐待を受けているわけですが、ヒルクライムって難しいですよね。
特にやり始めの人なんかはよく「アクセルの開けが足らんのや」「なんでそうなるの?」「意味なくクラッチ触るなよ」等と暴言を浴びせられて悲しい気持ちになってしまいますよね。

あり得ない話し。





今日は短期間でヒルクライム力をあげられる練習方法をご紹介します。



まず、ツイッター上でしばしば話題に上がる

モトクロス的なスタートみたいなやつ


とりあえず、真っ平らでだだっ広い場所に行きます。
そして、全開でスタートを何度もやりましょう。

たったこれだけ、なんですが、平地で全開にできないような人間がヒルクライムでアクセルを開けられるはずがないのでめちゃくちゃやりましょう。
ここで気をつけるポイントはいくつかあります。

・グリップさせる必要はない
モトクロスのスタートでは誰よりも速くスピードをのせて第1コーナーに突入する必要があるため、動き出してから適切な位置に移動してトラクションを稼ぐ必要がありますが、今回の練習ではその必要はありません。
とにかく捲れ上がらない様にできる限り前に座り、骨盤から背骨をしっかりと前傾させ、顎を引き、頭を前に出しましょう。
とにかく初動から体が遅れない様にします。
その状態でアクセルを開けたままクラッチを素早く離し、リヤタイヤをスピンさせます。
ここで怖いからとじわじわクラッチを離していくとグリップして捲れ上がるので思い切りが肝心です。
スピンに成功したらそのまま吹けきってスピードが乗り加速が終わるまで開けちぎります。
これを繰り返す事で開ける、加速する怖さが軽減します。
スピンさせやすい様にタイヤの空気圧を高めにするのも手です。


・捲れ上がったりバランスを崩した時にすぐクラッチを握れるように準備しておく
シンプルにめちゃくちゃパワーがあるバイクは股下から抜けようとしたり捲れ上がるので、クラッチを繋いだあともレバーは離さずにいつでも握れる様にしましょう。
ヒルクライム内でも同じです。
ちょっとフロントが浮いたからってバイクと共に弾け飛ぶ人は特に気をつけましょう。


・ステップの踏み方
体が遅れない様にするためにステップの前側の歯を土踏まずあたりで踏みます。
これが母指球でステップ上面を踏んでたり、足首が潰れた状態で踏んでるとスタートで下半身が遅れたり、体を支える為にハンドルにしがみついたりして体が固まってしまいます。
ステップを前から踏むことでバイクが股下から抜ける力を足で受ける事ができ、体が遅れにくくなります。
ヒルクライムの初動でフロントが浮いちゃう人はこの踏み方ができてない場合が多いです。
前から踏めば自然と着座位置が前に行き、膝が下がるので驚く程バイクに置いていかれなくなります。


クラッチレバーの離し方
クラッチのミートポイントがわからなくてじわじわ離していたり、自分で離しとるくせにバイクが予期せぬ動きをしてビックリしたりしてませんか?
こういうスタートする時は全切りからドカッと離すのではなく、ミートポイントの少し前で待機させ、素早く繋ぎます。
ミートポイントが遠すぎると繋いでるつもりが繋ぎきってないとか、一回繋いだら握り直すのにワンテンポ遅れるなんてことになるので心当たりのある方は調整しましょう。
サカオニはレバーが指に当たるまで握ってから3ミリ程度離した所から繋がるかつ全つなぎした状態で握り直すのに無理がない位置を探して調整します。
これは個人の好みなので自分でやりやすい位置を探してください。
あとレバー角度ですが、水平より若干下くらいがやりやすいと思います。
これも好みか。


・アクセルの握り方
机に手を置くようにグリップを握ってそのまま開けると手首が下がり、肘も引っ張られるようにして下がるので上半身の前傾が取りにくいです。

これね。ダメです。

所謂ドアノブ握りで肘は外に逃がして前傾を取れば自然とモトクロスオヤジのような前傾姿勢になるはず。
この時になるべく手首が下がらない様に若干奥から握り込むようにしてやるとなお良いですね

これ。中部地区に伝わる伝統的なヒルクライムテクニックの1つ、ジャイアン握りです。
この状態から開けるとワイヤーが止まった所でも不自然に手首が下がらないので前傾を深くできます。


以上を踏まえ、とにかくめちゃくちゃやります。
それでも0からのスタートが捲れそうで怖い人はゆっくり動いてる状態から半クラ一瞬当てて全開加速でも良いです。
とにかく加速に慣れましょう。
ギアは2速ですが、捲れるのが怖い人はローギアでもいいです。スピンさせやすいので。

ある程度できるようになったら、次はシフトアップもやります。
3、4速と上げて全開で加速していきましょう。
友達と目標物置いてスタート競争すると飽きずにできますね。



次に、斜面で開けちぎる練習

ラインが広めでなるべく平坦な登り坂を用意します。
ここで使う斜面は難しい必要はなく、普段余裕でボエボエ登れる様な物で十分。
ローギアでワイヤーが止まるまであけたまま登る練習をしましょう。
何度も繰り返す事で怖さは軽減すると思います。
平地スタート練習と同じく、バランスを崩したりした時にはクラッチをすぐに握って止まれる様準備しておきます。
ローギアで余裕が出てきたら2速もやってみます。
危なくない範囲で練習してみてください。
開けちぎって加速が落ち着いた領域で登ってると妙にグリップしたり安定する感触があるはず。
これが普段から使えると登れる場所が増えます。





最後は助走をどんどん短くしていく練習
これまた普段は余裕で登れる斜面を用意して、助走を一車身ずつ短くしていきます。
助走が短ければそれだけ短い区間でスピードをのせないといけなくなるので加速のキレが身につきます。
友達と助走チキンレースやると楽しく練習できます。





以上が今よりもっともっとバイクに乗れなかったカスタコ時期にやって効果があったと感じる物です。
短期間に繰り返し練習するとみるみるヒルクライム力が身につくはずなので是非やってみてください!