ホマニブログ

ハードエンデューロに関する広告です。

YZ125 キャブレタセッティング

この世で最も手軽に買え、しかも音が出まくり、更に登坂に必要十分な性能がある究極のコストパフォーマンスマシーンことYZ125/X。

エンデューロの相棒として選ぶライダーが多いこのマシンですが、まさか冬も夏も高地も同じキャブセッティングで乗ってるやつは居らんよな?まさかな。いくらなんでもセッティングせんと調子わるくない?だぢぶ?
ということで、サカオニがやってるセッティングの手順など書いておきます。
普段からキャブセッティングやってる人は読まなくていいので好きなおつまみを教えて下さい。








1.セッティングの前に


21までのYZ125、22までのYZ125Xに使われているTMXは非分解部分のガスケットが弱いです。
数年落ちな車両だとガスケットがビロンビロンになってしまい、特にアクセル開け始めが調子悪くなってしまっている場合が多いので、手始めに下記の対策ガスケット+Oリングセットを購入、組み込んでください。

https://jdjetting.com/product/jdmk05-mikuni-tmx-jet-block-kit/


これにより、PJ領域が濃い目に振れるので#35か#32.5を組んでください。
いなべMSL、真夏なら#32.5でいいと思います。
気温が下がったら混合気は薄く出るので#35を入れて濃くします。







2.まずはMJ領域から。

十分に暖機後、無負荷状態(ニュートラル)で数秒全開にしてみます。
サカオニはレブが綺麗に出るか?を目安にします。
ちゃんと合ってるとレブの音が一定になるはず。
濃いとレブの間に妙な回転変化があります。
薄いと乗車時パワーがないです。

ハイスピードレースは大きくしておくと安心ですね。

純正は#430ですが、真冬でもない限り濃い目のはずです。
良いだか悪いだかわからん人は前後番手付け替えて変化を見ましょう。



3.次にニードル領域
微開から1/2開度くらいまで
各開度でアクセルに対して回転上昇がスムーズについてくるか、急開時ストールしないか、各開度のつながりが悪くないか(ありがちなのが微開から3/8くらいまではモモモ…て感じで回転上がらないのに更にあけると一気に噴け上がるみたいな。)を見てどの辺りの開度が調子わるそうかアタリをつけ、違和感なく乗れそうな範囲に持っていきます。


あけ始め
ニードルのストレート径

1/4から半開
ニードルのテーパー位置(クリップ段位置)

で調整します。

あけ始めもクリップ位置調整で済ませる人もいますが、ストレート径の調整もいれるとより細かくセッティングできます。


濃いと
アクセルを開けても回転が上がってこない
煙が多い
回転の上下が激しい
排気音がモモモ…といった具合で変な音


薄いと
回転上昇が早い
トルクが薄い
ラジエーター水噴きやすい


レスポンス重視で薄めがいい人、トルク、粘り重視で濃いめがいい人、それぞれ居るので何が正解とか無いです。
実走含めて妥協点を見つけてください。


22 7/22現在

もうYZ125は売り飛ばしてしまったけど、データを残しておきます。

サカオニは基本的に海抜300メートル以下の低地で乗ることがおおかったです。


MJ
410か420

ニードル
43-73 3段目

SJ
32.5

エアスクリュ
なんかいい感じに



MJ
430

ニードル
43-73か43-72 3段目

SJ
35

エアスクリュ
テキトー



YZの雄ティンコさんにオススメを聞いたりしながらやりました。
YZ125/Xはノーマル針のストレート領域が薄めなので、一段階細いものにすると粘りが出て開け始めのストール感が減りました。
セッティングは車両ごと、使う環境ごとで少し違うかもしれませんが、ひとつの指標として使ってもらえたらと思います。